おはようございます、都内営業職で一児の母、ワーママのゆかりです。
実は私は複数持病があるのですが、そのうちの一つをご紹介します。
「無痛性甲状腺炎」という疾患なんですが、聞いたことありますか?産後に発症する人がかなり多いそうです。
産後の方・症状に心当たりある方は、ご一読頂きたいと思います。
無痛性甲状腺炎とは
まず、そもそもまず”甲状腺”て聞いたことあるけど、具体的に何??という疑問をお持ちの方の為に簡単に説明すると、
<div class=”simple-box8″><p>
甲状腺とは
首の前部、のどぼとけのすぐ下にある臓器のこと。
重さは16〜20g、大きさは縦4.5cm、横4cmほど。
正面から見ると蝶の形に似ている。気管や食道とはつながってはいない。
甲状腺ホルモン(T3、T4)という、体に必要不可欠なホルモンを生成している超超超大事な臓器の一つ。
</p></div>
そして本題。当該の疾患についてですが、無痛性甲状腺炎とは、
『何らかの原因によって甲状腺の細胞が壊れ、甲状腺に貯められていた甲状腺ホルモンが血中に漏れ出てきて一時的に甲状腺ホルモンが増加する病気』です。
細胞が壊れても痛みがないため、”無痛性”が付く甲状腺炎だそうです。
【原因】
まだはっきりとした原因が解明されていません。
しかし、出産後や過去にバセドウ病にかかっていた方によく見られます。
【症状】
血液中の甲状腺ホルモンが増加しているため、病気の初めのうちは動悸、暑がり、体重減少など、甲状腺中毒症の症状が現れます。
この後、壊れた甲状腺が回復するまでは一時的に甲状腺ホルモンが少なくなり、むくみ、寒がり、体重増加などが現れます。
一時的な甲状腺ホルモン増加の後、いったん甲状腺機能低下症になることがありますが、数か月以内に甲状腺機能は正常化し症状はなくなります。
【治療】
自然に治っていく病気なので、1か月くらいで甲状腺ホルモンが改善してくると症状はなくなります。
症状が出たりする場合は甲状腺ホルモン剤の内服が必要となりますが、副作用がほとんどありませんので、安心して服用できます。
上記解説のように、私も自覚症状はありませでした。
しかし、産後に発症する人が多いことや、発症する割合は男性1に対し女性9割と、圧倒的に女性が罹りやすい疾患の1つと言えます。実際、甲状腺専門医へかかっていますが、こちらに来院している患者は女性が多いです。
また、年齢的には2〜30代と、比較的若い世代に多いそうです。(加齢ともに少なくなる)
↓ 以下医療機関より引用させて頂きました。
引用元:「無痛性甲状腺炎 | 隈病院 | KUMA HOSPITAL」
http://www.kuma-h.or.jp
発見のきっかけは第二子妊活
少し前の話なんですが、二人目が欲しくて2度目の妊活のため、子宮卵管造影※という検査を再度行うことになりました。
※子宮卵管造影とは:造影剤を使用して、レントゲンで「子宮の形態」や「卵管の通過性」を知るための検査。実施可能期間は限られており、月経終了直後から排卵前までしか行えない。
参考元:「徳島大学大学院 医歯薬学研究部 産科婦人科学分野」より
http://www.tokudai-sanfujinka.jp/Patient/examinations.html
その際、先生が
「子宮卵管造影する前に一度、実施しても大丈夫かどうか、専門医で診てもらわないとね」
と言ったのです。
「は、はぁ。」私は全く意味不明でした。
”そんなことより早く妊活すすめてくれよ😅”
と内心思ったものです。
実は、”甲状腺ホルモン値”が異常だったのです。
妊活開始にあたり一通り諸検査を受けたのですが、その結果からの判断だったようです。
甲状腺値が正常でないと検査できない
なんと、甲状腺関連の疾患を抱えている人はこの検査に用いる
ある”造影剤”を使用すると、症状が悪化してしまう危険性があるのです。
(実際、造影剤の使用上の注意事項には「重篤な甲状腺疾患のある患者には使用しないこと」とはっきり明記されています。)
ですがここは不妊専門クリニックで専門外ですから、これ以上調べられません。そこで専門医=甲状腺専門医院を紹介してもらうことになりました。
不妊クリニックからは、「甲状腺機能亢進症※」の疑いということで紹介状を書いてもらいました。
※甲状腺機能亢進症とは
甲状腺ホルモンが出過ぎて、働きが強く出てしまう病気です。
バセドウ病とも呼ばれ、免疫の働きがおかしくなり、体内の正常な組織まで攻撃してしまう「自己免疫疾患」の1つで、原因は未だ不明。
専門医の診断で、その造影剤を使っても大丈夫という判断を頂ければ、晴れて検査ができるということなんです。
では、この造影剤って、何なんでしょうか。
ヨウ素にご用心
造影剤の正体とは”ヨウ素”のこと。この造影剤の成分が「ヨウ素」なのです。
健康診断などで、胃の検査に使われるバリウムがありますね。あれと同じ働きをするものと思ってください。
造影剤の種類や用途による使い分け方など分かりやすくまとまっています↓
造影剤とは
画像診断検査をより分かりやすくするために用いる薬剤全体を意味します。主にCT検査、MRI検査などで用いられる造影剤は静脈に注射し、血管造影検査(ANGIO)ではカテーテルを用いて直接血管内に注入します。
また、胃や大腸のバリウム検査など消化管や胆道系の造影検査のように、経口的、経内視鏡的、経肛門的など、
目的とする臓器に対して直接用いられることもあります。引用元:「徳島大学大学院 医歯薬学研究部 産科婦人科学分野」
http://www.gh.opho.jp/org/gashin/zoueizai.html
ヨウ素は昆布やワカメに含まれてる
ところでこのヨウ素って、一体何なのでしょうか。
主に昆布・ワカメ・のりなどに含まれている、体になくてはならないミネラルのこと。
甲状腺ホルモンの材料となって発育やエネルギー生産を促進します。精神を活発にする作用もあります。
以下のものに多く含まれています。
■食べ物(多い順に):昆布、ひじき、のり、わかめ、寒天など
■薬剤:イソジンガーグル
晴れて子宮卵管造影検査が実現!
というわけで、医師の判断で造影剤の使用OKということが分かり、晴れて検査へ。
相変わらず(2回目ですw)痛い😹
そしてそして、いざAIHへ…
残念ながらこの時の結果は… → 撃沈(笑)
でした><
今現在は治療をお休みしています。
そして今後、再開する際は転院するかもしれません。妊活についてまたネタが出来たら、記事にしたいと思います。
さいごに
結局、特別な治療は必要ないという結果に落ち着いたわけですが、今後も経過をみるため通院が必要ということです(正常値に戻ったことは確認済み)。
とは言っても気を抜いてはいけません。昆布等のヨウ素を多く含むものは極力避けるように指示されています😭
心当たりのある方は、まずは内科でご相談されることをお勧めします(`・ω・´)✨
✔︎芸能人にも多い甲状腺疾患
有名すぎる話ですが、歌手の絢香さんやミュージシャンのYOSHIKIさんも甲状腺疾患
、正確には「バセドウ病」を患ってらっしゃいますね。
一言で言うとバセドウ病とは、
「甲状腺ホルモンが過剰に作られる状態である甲状腺機能亢進症を起こす病気」です。
体をまもる免疫システムの異常が関係していて、詳しく説明すると、
通常免疫はウィルスや細菌などの外敵に対する“抗体”を作ることによって体を守る大切な役割を担っていますね?
しかし、外敵ではないのに、自分自身の体を攻撃する抗体(自己抗体)が作られてしまうと、それによって病気が引き起こされてしまうのです。
これが「自己免疫疾患」=つまりバセドウ病です。悲しいことに、なぜこのような抗体ができるのかは未だ解明されていません。。。😭
彼ら・彼女達にはこれからも活躍を続けて欲しいので、陰ながら応援しています!
今日もお読み頂き、ありがとうございました。